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―トヨタ生産方式(TPS Toyota Production System)と管理会計―

○問題認識

「カネがない。しかしクルマはつくりたい」、ジャスト・イン・タイム(Just In Time:JIT)は、 半世紀以上前に、トヨタで誕生した方法です。
JITの成功(定着化)は、まとめて買えば安くなる、まとめてつくれば安くなるという考え方からの脱却を意味します。
しかし、一般企業のJIT導入活動は、思うように進みません。

その根本原因は、管理会計のしくみにあります。
すなわち、導入しようとするJITの考え方と、その会社が現在運用している管理会計の考え方が整合していない(むしろ逆機能になっている)という点です。

例えば、伝統的管理会計では、加工時間基準で原価を算出し、売上から原価を差し引いて利益を求めます。
また、それらを会計期間ごとに設定された予算との対比で業績を評価します。
このしくみは、前述の「まとめて買えば安くなる、まとめてつくれば安くなる」を肯定し
・在庫を減らせば利益が減る
・暇は、損に勘定される
・あらゆることが、今期のこと(利益)に絞られてしまう
になります。

JITの目的は、在庫削減(リードタイムの短縮)であり、暇をつくることです。
また、JITは会計期間に関係なく、日頃から一定のリズムで動き、日々の改善を積み上げることによって達成するものであって、期末に向かって特別なことをする(突然ペースを上げる、その反動でペースを下げるなど)ことは、JITの最大破壊要因であると言えます。

こうした矛盾を解消する管理会計のしくみを構築しないと、JIT導入の取り組みは、工場の製造、物流のやり方改善のレベルにとどまり、企業全体の意識、体質革新には到達できず、やがて工場の改善も停滞、縮小していくという現象が発生します。

○トヨタ生産方式(特にジャスト・イン・タイムに着目)と整合する管理会計

JITは、製品それぞれについて
①顧客要求タクトタイムに合わせる(売れるタイミングでつくる)
②リードタイムを短縮する(全体を同期させ流れをつくり、在庫を減らす)
を行います。

これにより
・売りをたてる(お客様を待たせない→お客様満足を向上する)
・(在庫が少ないので)陳腐化、廃棄などのリスクが少ない
・(在庫が少ないので)必要資金量が少なくてすむ→キャッシュがうく
・(在庫が少ないので)フロアが少なくてすむ→フロアがうく
・(リードタイムが短いので)時間、人が少なくてすむ→時間、人をうかす
を狙います。

会社(経営)は、「ういたキャッシュ」を活用して新たな商品を開発し、「ういたフロア、時間、人を活用して製造する」を目指します。
管理会計は、これらの実態を見える化するツールとして設計、運用します。
実態とは、一時点の結果ではありません。
そこにいたるプロセスを含めて「実態」です。

弊社製品のProSeeは、こうした思想を組み込んだ世界で唯一の原価計算、管理会計ツールです。

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